リスケジュール(リスケ)・銀行交渉・資金繰り健全化コンサルティングに数多くの成功事例を持つ経営コンサルタント安田順コラム
「会社再建イロハのイ」(毎月更新)

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利益率の高い事業を手がける (2005/12)

利益率の高い事業を手がける

変革の第一の課題は、利益率の高い事業を手がける、ということです。

シンプルですが、とてもとても大事なことです。

これまで中小企業が手掛けてきたビジネスモデルは利益率が低すぎました。中小企業に借金が多くて自己資本の少ない「吹けば飛ぶような会社」が多いのは、本業の利益率が低いからに他なりません。

また一般論としても、ヒトとカネに余裕がない中小企業が利幅の薄いビジネに手を出すことは危険です。いつまでたっても自己資金が増えず、借入金依存から抜け出せなくなります。

利益率には、売上高に対する利益率と投下資本に対する利益率がありますが、これからは投下資本で考えるべきです。

例えば、小売業として次の2つの出店候補地があるとします。この2つの店のどちらかを選択するという問題を考えてみましょう。

  X店 売上高 100 利益 20 建物代金 200 
  Y店 売上高 80 利益 20 建物代金 160

2店とも同じ金額の利益が見込まれますが、売上が大きいX店の方を選択すべきでしょうか?

いいえ。X店ではなく、Y店を選択すべきです。なぜならY店の建物代金(投下資本)がX店より小さいからです。

これまで多くの企業では売上高を重視し、この例でいうX店を選んできました。さらに建物代金を銀行から借金する仕組みが存在していたため、結果として、内容の悪いバランスシートを作り上げてしまったのです。

つまり

 @売上高からX店に決めた      ⇒  ×
 
 A売上高対利益率からY店に決めた  ⇒  △
  (X店20%/Y店25%)

 B投下資本対利益率からY店に決めた ⇒  ○
  (X店10%/Y店12.5%)
 
ということです。

これはROAと呼ばれる指標を用いた考え方です。他にもROEですとかCFROIですとかいろいろありますが、要は投下資本を含めた利益率やキャッシュフロー率を重視して方針を決めようということです。

さて、有名な稲盛和夫さんは「流通であれ製造であれ、売上の1割くらいの税引前利益がなければ事業ではない」と言っています。つまり、税引前利益が1割以下のビジネスは挑戦する価値がない、ということです。とても厳しいお話ですが、これくらいの見方をしながらやっていきたいものです。

会社を大きくするのは、人材育成を含めて事業の原型が確立できてからです。それまでは、小規模高利益率でいく。

こうした経営スタイルが真の自立に結びつくと考えています。

 

リスケジュール、銀行交渉で資金繰りを改善。「強い会社」へと生まれ変わる。

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